今年のサマーソニックではisland stage(通称アジアステージ)の一体のエリアデザインをバンコクのBig Mountain Music Festivalのフェスティバルデザインチームが担当します。 下のドリーミーできらびやかなイメージが、island stageの完成予想図。ステージというよりエリア全体のディレクションです。
場所はこの辺です。
スタジアム近くの入場ゲートのすぐ近くです。去年はアジアステージがあってその周りにご飯屋さんが囲んであったエリアです。メッセ側のインドア会場との連絡バスの停留所の真裏で、メッセからBeach stage とMarine stageへと歩いてくると、この真横にでます。
このエリアの正式名称はIsland stage / Asian market /というらしいです。 というわけでこのIsland stage / Asian market エリアを担当したデザインチーム代表の遠藤治郎にこのエリアについて話をきいてみました☆彡
Q:今回このプロジェクトのデザインチームについて教えてください。
遠藤:バンコク郊外で毎年12月にある音楽フェス「ビッグマウンテンミュージックフェス(略してBMMF)」のフェスティバルデザインを担当しているチームで取り組んでます。日本人とタイ人の混合チームで、日本人は、ぼく、西堀隆史、上田剛、それとタイはSupermachineという建築事務所のチームです。このチームがメインとなってビッグマウンテンフェスはフェスティバルのアートディレクションのコンセプトの提案とか全体計画、デザインから、実際の当日の照明オペレーションまで取り組んでいます。今回のサマーソニックのislandステージのプロジェクトでもこのタイ日混成の同じチームで取り組みたいなというのを、プロジェクトの構想時から希望していました。
Q:なんで今回このエリアのアートディレクションをすることになったんですか?
遠藤:BMMFのフェスティバルチームとサマーソニックの交流があったんですけれど、その流れでサマーソニックのチームが去年のBMMFに遊びにきてくれたんです。BMMFでは「フェスティバル出演の音楽コンテンツを知らなくても楽しめる音楽フェス」というのを僕らというかタイのやり方なりに目指しています。メインステージなど大きめのステージのアートワークを楽しくするのももちろんなんですが、環境のデザインをこだわって、コンサートを見てない時間も楽しめるようにアイディアを盛り込んでいます。装飾というより建築としてのデザインですね。去年は何故かタイの会場に渋谷PARCOのレプリカを再現したりもしました。あんまりタイ人には伝わってなかったけど、とにかく全力でバカなことをフェスティバルのオーガナイザーのTedさんといっしょに考えています。きっとその楽しさをサマーソニックチームが評価していただいて今回いっしょにやれることになったんだと信じますw。
Q:サマーソニックでのデザインは、どこまで担当というか、どういう方法論で実現しているのでしょう?
ステージのアートワークや照明だけはなくて、屋台の置き方そのエリア全体の照明計画までやらせてもらいました。屋内のメッセと屋外のスタジアムをつなぐエリア全部をディレクションしているということです。あと今回はBMMFの雰囲気や「タイらしさ」をどうやって伝えたらいいかなというのも課題です。大技として清水社長の強い希望で、タイから移動式遊園地を直輸入したりもしていますw
Q:デザインのポイントというか、エリアの楽しみ方をおしえてください。
このisland stageはアジアのバンドがでるステージで、去年タイのYellow Fangが出演したのでどういうエリアかわかっていました。去年はステージ前に広い観客エリアがあってその周りを遠まきに飲食の屋台が囲んでいる形だったんです。ぼくらは観客席と屋台をまぜてエリア全体が観客席になるようなごちゃごちゃ楽しいゾーニングをしました。アジアの知らないバンドがメインにライブやるステージだし、アウトドアの気持ちがいいフードエリアだから、わいわいご飯食べながらライブみたしてもらえたらいいなと思っています。単なるステージアートワークということではなくて、その周りの環境含めてみなさんに楽しんでほしいです。
というわけで、デザインチーム代表の遠藤治郎インタビューでした。
☆ ☆ ☆
ぼくはBMMFはタイの夜の寺のお祭りの拡大版みたいなわくわく感が魅力だな〜と思っているんですが、そんな感じの雰囲気が楽しめるかも。このエリアはパブリックエリアとのことで、フェスのチケットなくてもアクセスできるようなので、ぜひみなさんでぶらっと遊びにきてみてください!特に8/10土曜日はタイの3組出るし。