カテゴリー別アーカイブ: バンコクディスクガイド

Yellow Fang『Morning』の日本語訳

4月のRecord store dayに合わせてバンコクのバンドYellow Fangが新曲を発表しました。

形態は2016年っぽく7インチで、広島のステレオレコードからリリースです。マスタリングがクルーエルの瀧見憲司さん。瀧見憲司といえばぼくの青春の頃のトップランナーなので、まさかYellow Fangを通じて仕事できるなんて思いも寄らなかったです。ステレオレコードのスペシャルディレクションですね。
Yellow Fang / Morning | STEREO RECORDS LABEL
かわいいクリアイエローのレコード

yfgtop

ステレオレコード版。オリジナルのミュージックビデオもつくってます。リップがでてくる演出。

合わせてタイではバンドのオリジナルミックスでFungjaiからリリースされてます。こっちはタイのミュージシャンのJ montonがミックス/マスタリング担当したみたいで「Yellow Fangの3人」って感じがよりでたようなミックスです。
ฟังเพลงวง Yellow Fang บนฟังใจ

J monton ver

「Morning」は2015年の12月にバンコクでYellow Fangたちとプロデューサーのteddyと遠藤さんがレコーディングしていました。ぼくは歌詞を日本語翻訳させてもらったので、その歌詞をアップします。ぜひみてみてください。(ポエトリーリーディング部分は遠藤のオリジナル)
pdf

個人的なことだけど、この歌詞みながら曲をきいていくと、2015年の12月-1月のバンコクのフェスシーズンの空気が蘇って来て、とても好きな歌詞です。

木村

さらにタイのバンドがきます、Desktop Error日本ツアー&映像いろいろ

こんにちは、福冨です。7月8月と東京もバンコクばりに暑い日が続いていますね。いよいよ今年も夏がやって来ましたね。

さて日本の夏と年末は音楽の季節(なのか?)ということで今年の夏も相変わらずフェス三昧の方もいらっしゃるのではないでしょうか。すでにこちらのページでも色々と紹介がされていますが、今年のサマーソニックにはタイのアーティストが三組参戦します。

けれども今夏のタイミュージックはそれだけでは終わりません。こっちの記事でも少し触れられていますが、8月末には日本でも既に話題になり始めているバンド、Desktop Errorが来日します。

学生時代の友人・先輩で結成された5人組の彼らは、元々バーでレディオヘッド、ピンクフロイド、ストーンローゼズといったUKロックのカバーなんかをしていたみたいです。

SO::ON Dry Flowerから2006年に出た最初のミニアルバム “Instinct” はそんなUKロックや、オルタナ、シューゲイザーの影響がはっきり見える、勢いのあった一枚でした。サウンドも少しだけダークな感じがありますね。

こちらはのちにアーティット・アッサラット(Aditya Assarat)監督の映画『ハイソ』の主題曲になった”MIND”。アーティットはアピチャッポンと同じくらいの年齢の映画監督で、世界中の映画祭で色々と受賞しているので、ペンエークやアピチャッポンに続く、タイアート系映画の次世代として今注目を集めている人です。『ハイソ』は2010年の東京国際映画祭で上映されていたので、この曲を耳にした方もいらっしゃるかもしれません。

(そういえばこのCDが発売された2006年にはこちらもSO::ON Dry FlowerからAssajan JakgawanというバンドもいいCDをリリースしていて、バンコクのポストロックって熱いんだなあと思った記憶があります)

そしてそんな勢い(と若さ)がさらにいい方向に洗練されて、なおかつ引き出しがどんどん豊富になっていったのが2009年のアルバム “Ticket to Home” でした。絡み合うクリアなギターサウンドとセンチメンタルなメロディが軽快なリズムに乗って「これ、前のCDと全然違うじゃん!」と楽しい驚きをもらえたこちらの曲とか。歌詞もシンプルかつ今をしっかり見据えてる感じがいいです。

こちらは別の曲のライブのもよう。

パフォーマンスも熱いですね!タイのインディーズバンドとかアーティストは「ああ、いいなあ」と思ってもなかなか長く続けてくれないのも結構あって、CD一枚出たらそのあと身を潜めてしまって、、なんてこともあるので、”Instinct”のあとに”Ticket to Home”が出て、しかもそれがすごくいいアルバムだったのは個人的にすごく嬉しかった記憶があります。

このバンドを説明しようとすると、どうもつい簡単にポストロックとかシューゲイザーとか言ってしまいますし(やっぱり轟音もあるし)、東南アジアのポストロック、みたいなちょっとした流行りが日本でもあるかと思うのですが、もはやその辺の言葉では全くくくれない、タイだとかアジアだとかどこだとか関係ない、独特の音楽をDesktop Errorは生み出していますよね。

こちらは東北タイの楽器、ピン(2-4弦のギターめいた楽器です)まで登場してフィールドレコーディング。ボーカルのLekくんは東北タイ出身。

タイ国外へも精力的に活動の範囲を広げていっているこのバンドの今後がとても楽しみです。

と、そんなDesktop Errorは8月後半に日本をツアーします。8/24,25は関西、27-29は東京でライブがあります。曽我部恵一バンド、Baffalo Daughter、sgt.、miaou、マカオのユニットEvadeなんかと共演です。

以下スケジュールです。
8/24(sat) ONE Music Camp
8/25(sun) Kyoto Metro
8/27(tue) 新代田FEVER
8/28(wed) 月見ル君想フ
8/29(thu) 渋谷O-nest(viBirth × CINRA presents「exPoP!!!!! volume72」)

詳細はDesktop ErrorのFacebookページや、Offshoreのサイトをご覧ください。

ということでまだまだ終わらないタイミュージックの夏なのです!

(福冨渉)

 

GENE KASIDITの新曲xoxoのミュージックビデオが話題

元Futonボーカルのgeneくんことgene kasiditの新曲が話題になってますね〜。youtubeは公開3日で3万PVくらい行ってます。

GENE KASIDIT – แค่อยากจะขอ…..xoxo

「ただお願いしたいことは…xoxo」的なタイトルの曲のPVは、バンコクのエンターテイメント界のセレブがたくさんでてくる一発撮りのビデオ。でてくる男たちは有名映画俳優アナンダ筆頭に美男ばかりで、女優は音楽業界出身のKrisをはじめ今をときめくセレブたち。smallroomの若手バンドpolycatがバックバンドをつとめ、そこでひときわ輝くオカマたちにが狂気乱舞しブロンディなgeneが登場…。

結構なテンションの高さに、日本からだとついていけないかもですが、バンコクはこういうおばかちゃんで基本楽しいこと大好きなノリ(な人が多め)だし、今の街の勢いを象徴しているのかなと感じます。ファッションも元気そうだし、パーティーや外タレの公演もとても増えています。物価も上昇して景気も良いところは良いようです。そしてこういう仕事だとしても、ホントに楽しんで現場つくっちゃうところがタイ人の才能なのかな!と思うんですが、どうでしょうか。

Geneくんの話をすると、
Futonからモモコさんが抜けて、Davidが抜けて、そのあと名前がかわって(変わった?)、活動もしなくなってしまっていって。
でgeneはそれからどうなるんだろう?と思っていたらsmallroomからCD出すようになりました。Futonの頃のgeneはゲイのパンクロックスターという感じでステージ上はカリスマ的にかっこよかった。ソロになってだんだん女性化していって今はディーバのような感じになってます。誰も止められない独走状態になってきていましたが、このMusic Videoでもっと人気でていくでしょう。盛り上がっていくといいなあ!

iTunesでもかえるみたいです。
https://itunes.apple.com/jp/album/kh-xyak-ca-khx…..-xoxo-kae/id635804099