月別アーカイブ: 2007年7月

日本の夏の「アピチャッポン・ウィーラセタクン特集」

ひさびさの更新ですが・・・。
アピチャッポン監督の映画上映の紹介です。
今週の日曜日7月29日にアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の映画上映があります。タイ人監督です。
僕(木村)が一番好きなタイの監督です。すごく頭がいい人なんだろうけど、とても感情的な映画を作る人。『トロピカル・マラディー』はタイに住んでいた時(か、たまたまタイに行っていた時)に、バンコクの映画館で観てとても感動した記憶があります。ストーリーは抽象的な感じでちょっと難しいかなと思うけど、それとは関係なく、感情に訴えかけるものがあります。タイっぽさが真の意味ででてるというか。プラープダー・ユン曰く「タイでは過去にいなかった自分らしい映画を作れてる」監督。
新しめの日本語インタヴュー。
http://www.flowerwild.net/2006/12/2006-12-06_121909.php
この『世紀の光』は検閲の問題などあってタイでも未公開。今回は上映なしなのが残念。(運よく見れた人たちの評判はすごくいいです)
個人的な好みでオススメしますが『トロピカル~』がすごく大好きなので、ここを読んで始めてみる方には『トロピカル~』がおすすめ(気に入らなくても怒らないでくださいね)。僕は『ブリスフリー~』は映画館で見てないし、DVDは検閲後の映像なので(たぶん)、ブリスフリーをみてみたいと思っています。『アイアン・プッシー』は記憶に残ってないのだけど、ドメスティックなネタ使い炸裂な映画だったような・・・。こちらはアーティストのマイケル・シャオワナイが主演なので、それでも話題になってました。
東京もちょうどここ何日か夏っぽいので、『トロピカル~』のチェンライのシーンとかすごくはまるかもしれないです。(このシーンが一番好き。ついでにいうとそのシーンで流れているのは、このコンピsmallroom compilation収録の『Straight』Fashion Show。ファッションショーなんてバンド名だけど、そんなにブリブリの曲ではないです。)
長くなりましたが、『インビジブル・ウェーブ』とか『地球で最後のふたり』とかのペンエーグ監督とかウィスットとか好きな人に観てほしいですとか・・・とか。
以下情報
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アピチャッポン・ウィーラセタクン特集
【日時】7月29日(日)
14:00~『トロピカル・マラディ』35mm/118分
16:15~『ブリスフリー・ユアーズ』35mm/125分
18:45~『アイアン・プッシーの大冒険』DV-CAM/90分
◇各作品上映前に、短編『国歌』(35mm/5分)を上映
◇各作品とも15分前に開場
【会場】SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール
埼玉県川口市上青木3-12-63
TEL: 048-265-2591 
http://www.skipcity.jp/event/hall/0707191.html
【料金】1,000円均一 当日券のみ 全席自由 各回入替制
【追記】
というわけで見てきました。
サット・プララートこと『トロピカル・マラディー』でチェンライのシーンでファションショーの音楽というのは記憶違いでした。バイクに乗るシーンを思っていたんですが、そこでは使われていませんでした。この曲のPV用は監督が『トロピカルマラディー』の素材を編集した映像だったと思うんだけど、それと被っていた模様です。
いろいろ忘れている部分多かったですが、見て感じた感想は当時とほぼ同じ。前半シーンの切なくなる感じがすばらしいです。後半は抽象的でやはり難しかったですがけっこう説明的な要素が多かったなあとこれも記憶が間違っていました。
スット・サネーハーこと『ブリスフリー・ユアー』は予想通りノーカット版。最後の方で主演男優のチンポがでかでかと映し出されていたシーンが確認できて非常に満足(?)でした。見終わった後友人たちと「結局、男がとりたいだけじゃん!」と(そんなことはないとおもうんですが)。かなり素敵にお肌の感じ撮ったりとか、男の裸とかあってよかったです。そしてあのタイの感じ、タイの田舎の感じがこんなにもだせるのはほんとにすごく、感動しました。
ちなみにこちらのキー音楽はBakeryのnadiaだったかな?短篇『アンセム』でもそうですが、なんでアピチャッポンさんがこういうポップな音楽を入れたがるのかそれが知りたい。